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知っておきたい!介護における「ノーマライゼーション」とは?

どんな業界にも、その世界で大事にされている専門用語や考え方がありますよね。
介護や福祉の分野でぜひ知っておきたい言葉のひとつが 「ノーマライゼーション」 です。

日常生活ではあまり耳にしない言葉なので、「それって何?」と思う方も多いかもしれません。でも、介護の仕事に関わるなら理解しておきたい大切な考え方なんです。ここで分かりやすく解説しますね。

ノーマライゼーションってどんな意味?

英語では normalization。直訳すると「正常化」「標準化」といった意味ですが、もう少しかみくだくと、
👉「障害の有無に関わらず、すべての人が当たり前に社会の中で暮らせるようにする考え方」
といえます。

この考え方が広まったのは1950年代後半、デンマークで知的障害者福祉法が成立したことがきっかけでした。そこには「障害があってもなくても、同じように生活する権利が保障される」という理念が盛り込まれ、それが「ノーマライゼーション」と呼ばれるようになったんです。

やがてその考えは、知的障害に限らず、身体的な障害や社会的に弱い立場にある人も含めて広がり、世界中に浸透していきました。

日本での取り組み

日本でも厚生労働省が旗振り役となり、
「障害のあるなしに関係なく、誰もが地域で活躍できる社会をつくる」
という方針を掲げています。介護や福祉の現場だけでなく、社会全体で実現していこうという流れがあるんです。

バリアフリーとの違いは?

「ノーマライゼーションとバリアフリーって同じじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。

バリアフリーはもともと建築用語で、「段差をなくす」「車いすでも使いやすいトイレを設置する」といったように、障害になるもの(バリア)を取り除くことを指します。一方ノーマライゼーションは、そのもっと根本にある考え方です。
👉 バリアフリーは「手段」、ノーマライゼーションは「理念」と覚えると分かりやすいですね。

介護におけるノーマライゼーションとは?

介護の現場でこの考え方を当てはめると――
高齢者を「特別な存在」として扱うのではなく、社会の一員として尊厳を持って暮らせるように支えること が大切になります。

例えば昔の老人ホームは、入居者全員をまとめて一律にケアするスタイルが主流でした。
でも今では、少人数ごとに生活リズムを尊重しながら支援する形が広がっています。これはまさに「ノーマライゼーション」の理念を実践している例なんです。

まとめ

ノーマライゼーションは、介護の基本ともいえる理念です。
「誰もが同じように社会で暮らす権利を持っている」という考え方をベースに、現場でのサポートの仕方や制度づくりが進められています。

介護業界で働いている方も、これから目指そうという方も、この理念を理解しておくことはとても大切です。きっと日々の関わり方や仕事のやりがいに、プラスの影響を与えてくれるはずですよ。

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