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「介護職のお役立ち情報がたくさん!」
介護職は手荒れしやすい?
手荒れの原因と、悪化させないためのケア方法
介護の仕事をしていると、「手荒れがつらい…」という悩みをよく耳にします。
きっとこの記事を読んでいるあなたも、「わかる!」と頷いているのではないでしょうか。
介護の現場では、水やお湯を使う場面がとにかく多いですよね。
入浴介助、手洗い、洗濯、食事介助など…。
さらに衣類や紙製の介護用品を扱うことも多く、どうしても手が乾燥しやすい環境なんです。
とはいえ、手が荒れると仕事だけでなく、日常生活にも支障が出てしまいます。
まずは「なぜ手が荒れるのか」を知って、悪化させないためのケアをしていきましょう!
◆ 介護職が手荒れしやすい理由
介護職の手荒れの一番の原因は、水やお湯に触れる回数の多さです。
食事介助やおむつ交換、着替えなど、どうしても清潔を保つために手洗いの回数が増えますよね。
施設によっては、入浴介助や洗濯などでお湯に触れることも多いでしょう。
でも、この「手洗い」が実は大きな落とし穴。
何度も洗うことで、手の皮膚を守ってくれている“皮脂”がどんどん減ってしまうんです。
皮脂は、肌のうるおいをキープしたり、外の刺激から守ってくれる大切なバリア。
それが減ってしまうと、水分が逃げて手がガサガサに…。
衣類の繊維や紙おむつの素材など、ちょっとした刺激でもピリピリ痛むようになります。
特にお湯は皮脂を落としやすいので、冬場の入浴介助や食器洗いの後などは、より注意が必要です。
◆ 介護職に多い手荒れのタイプ
「手荒れ」とひとことで言っても、実はいくつか種類があります。
◾️ひび割れ・あかぎれ
乾燥して硬くなった皮膚が切れてしまう症状です。
あかぎれになると、赤く腫れたり、ズキズキ痛んだり…。
ちょっとの刺激でも痛くて、仕事にも支障が出てしまうこともあります。
◾️手湿疹(てしっしん)
手のひらや指先にかゆみや痛みを伴う湿疹が出るタイプ。
ひどくなると皮膚がめくれてボロボロになってしまうことも…。
強いかゆみで夜眠れないほどつらくなる人もいます。
◆ 手荒れを悪化させないための対策
介護の仕事で手荒れをゼロにするのは難しいですが、悪化を防ぐことはできます。
ちょっとしたケアの積み重ねで、手のコンディションはぐっと変わりますよ。
1.手を洗ったらすぐにハンドクリーム!
一番基本で、一番大事なのがこれ。
手を洗った後や水仕事の後は、できるだけ早くハンドクリームを塗りましょう。
皮脂が洗い流されたままの状態を放置すると、どんどん乾燥してしまいます。
少し面倒に感じるかもしれませんが、**「洗うたびに塗る」**を習慣にするのが理想です。
塗るときは、指の間や爪のまわりまで、円を描くようにやさしく。
しっかり浸透させるイメージで塗りこむのがポイントです。
ドラッグストアには、保湿重視タイプ・さらさらタイプ・無香料タイプなどいろんなクリームがあるので、
自分に合った“お気に入り”を見つけておくと続けやすいですよ。
2.水仕事のときはゴム手袋を使う
洗濯や食器洗いのときは、ゴム手袋を着けるのがおすすめです。
直接水に触れないだけで、手への負担がぐっと減ります。
もしゴム手袋の素材でかぶれやすい人は、
薄手の綿手袋を下に重ねてからゴム手袋を着けると快適に使えます。
3.手を洗ったあとは“しっかり乾かす”
忙しいとつい、手を軽く拭いてそのまま次の作業へ…なんてこと、ありますよね。
でも、濡れたままにしておくと水分が蒸発して、さらに乾燥を悪化させてしまいます。
手を洗ったら、やわらかいタオルで押さえるようにやさしく拭くことを習慣にしましょう。
ゴシゴシこするのはNGです。
まとめ
介護の仕事では、水やお湯を使うのが当たり前。
だからこそ、手荒れ対策は“仕事の一部”と考えるくらいの意識が大切です。
こまめな保湿と、少しの工夫で手の状態は驚くほど変わります。
痛みが出る前に、早めのケアを始めてくださいね。
自分の手をいたわることは、
利用者さんにやさしく接するための“準備”でもあります。
今日からできることから、少しずつはじめていきましょう!